大震災:募る不安、思い語る 避難者交流会、福島中心に66人

2011年12月09日

 ◇いつ地元に戻れる? 知事に支援要望も
 東日本大震災で県内に避難してきた人たちの交流会が4日、野洲市小篠原の野洲文化小劇場で開かれ、福島県を中心に66人が参加した。避難者らは「いつ地元へ戻れるのだろうか」などと不安を打ち明けながら、苦難を機に滋賀へ集った「仲間」として、互いに交流を深めた。【前本麻有】

 福島県から大津市に移り住んだ井上宗純さん(58)ら3人が発起人。県社会福祉協議会、弁護士、行政書士なども参加し、相談受け付けの案内を行った。茶話会では、参加者たちが久々の方言で話し合った。

 話題の中心は「公営住宅が借りられるのは3月末までといわれた。春からどうしよう」といった生活の悩み。訪れた嘉田由紀子知事に「住宅など長期的な支援をお願いします」と頼む姿もあった。

 福島第1原発事故で「汚染状況がわからず健康被害が怖くて戻れないのに『いつ福島に帰るの』と聞かれると傷つく」という声がある一方、「やっと顔が見えた」と前向きにとらえたのは野洲市在住で東北出身の浦田英昭さん(78)。「個人情報保護法が壁になって直接的な支援ができなかった」と話し、避難者と連絡先を交換して「冬物衣料など必要な物があれば、遠慮なく言ってほしい」と伝えていた。

 県内への避難者は1日現在で390人。井上さんは「活動は継続するので、今回参加できなかった人は、ぜひ加わって」と呼びかけている。問い合わせは井上さん(studycp@willcom.com、070・5017・1452)へ。

毎日新聞 2011年12月8日 地方版

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Posted by shiga-fukushi-masayan at 13:54│Comments(0)震災・復興
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